2017-05-05

【前編】博多どんたく港まつり2017 〜3年越しのパレードへの情熱の火、鎮火〜

天神地下街どんたく演舞台での演舞を終えたうずうず連

 

2017年5月3日水曜日午前中、練習の成果を二つのステージにぶつけた私たち「しまばら不知火連どんたく隊 & 西海市うずうず連どんたく隊」。

 

午後からは例年雨による中止のどんたくパレード。行き場のない気持ちを押さえ続けてきた。

 

しかし今回、

晴天のパレードを迎えました!

博多どんたくで博多大橋に集まる観客

博多大橋に集まる観客。左には桟敷席

福岡市冷泉公園に待機するうずうず連

2つのステージを終えしばし休憩をとる

福岡市呉服町交差点のスタート地点に徒歩で移動します。

隣を歩く連員の顔は、頬を伝う汗に元気のいい太陽の光をうけ、いつにも増してキラキラ輝いています!

やっとこの日が来たんだ!

福岡市呉服町のパレードスタート地点まで移動するうずうず連

いよいよ念願の舞台へ

スタート地点に近づくにつれ、私の体全身が喜びを感じている!

3年越しの願いが今日叶うんだ!!!!!

あまりの興奮から皆言葉数少なく、呉服町交差点の脇道に到着。手足を震わせながらスタンバイ。明治通りのパレードスタート地点までは、もうほんの数十歩。

今か、今か、と待ちわびている皆、

情熱の火が燃えたぎり、もう押さえきれない

 

「どうぞ!」どんたくスタッフから福岡市の大動脈市道 明治通りへ案内される。

いよいよだ!

 

・・・・その時、後ろにいた連員から信じられない言葉が。

後ろから・・・黒い雲が追ってきている。

恐る恐る見上げると、晴天の青い空に黒いカーテンが半分かかり、境目のクッキリとした2つの空が、北東に広がっている・・・・。

まさか。

。。。。

しばらく皆の顔が曇る。

目指すは、南西1,200m先にある福岡市役所。

追いつかれる前に進むしかない!

 

 

行くぞー!

暗雲に向け、ビルの谷間から放たれた鋭いカネの音を合図に、これまで押さえてきた情熱を全身から一斉放出させる。

まさに血湧き肉躍る、最高のスタート!

スタートから200m

待ちわびていたこの感覚。

小雨がぱらつき始めていたが、皆の情熱の火が不安な感情をかき消していく。

スタートから250m

火はたちまち観客に燃え移り、観客を巻き込む猛火に。

 

 

・・・・しかし、

 

スタートから350m

博多座前で、土砂降りの大雨。

それまでの楽しげな表情からは一転、真顔になった観客は道沿いから建物の中へと避難。

濡れてしまってはダメになる大太鼓、三味線と、鳴り物の部隊も順に避難。

それでも負けじと皆、力一杯の掛け声で踊り進む 進む 進む

【13秒動画】博多座前の様子

 

いや、私たちは禊(みそぎ)に来たのではない

 

スタートから400m

博多大橋あたりでは、目も開けられないほどの豪雨。

4歳の連員は泣き叫ぶ。

 

全身に冷たい雨が張り付き、羽交い締めにしてくる。

皆の動きが次第に鈍っていく。

 

7歳の連員は、両手で自らの体を抱きしめながら、凍りついた体を震わせその場で立ち尽くす。

 

アスファルトに叩きつける大粒の雨の音が、全ての音をかき消していく

もう、鳴り物の音は聞こえない。

 

・・・過酷すぎる状況に皆、こう思った。

なぜ我々は、こんな仕打ちを受けないといけないのか。と。

そして、

スタートから500m進んだ中洲交差点あたりで
遂に、ひょうが全身を刺す。

もう、前が見えない。

・・・・情熱の火は、鎮火。

 

どんたく情熱鎮火コース

どんたく情熱鎮火コース

 

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