あぁなんという非日常でも残酷しかし平安
11月は文化の日もあり市内の各小学校では、いろんな催し物が行われています。
娘が通う小学校では、
日頃お世話になっている地域の方々を招き、芸術・読書・文化をからめた感謝祭を6日に開催。
登下校時に見守ってくださるボランティアの人へ、小学校敷地内を整備してくださるボランティアの人へ、学童の先生へ、などなどたくさんの地域の方々へ、ダンスに劇、演奏、合唱の披露で感謝の気持ちを伝えました。
感謝の状贈呈も。OMURA室内合奏団によるヴァイオリン、ビオラ、ファゴットのアンサンブルも。
中でも5年生のすべて英語のセリフによる劇にはビックリ。さらに後半、何代目だったかJ Soul Brothersダンスも飛び出しました。
ちびまる子ちゃんの主題歌「おどるポンポコリン」でお尻を振るぐらいの昭和生まれの私の小学時代からは考えられません。
お昼は、教室に新聞を広げ、学校でとれた芋を先生と子供達と保護者と一緒に頬張ります。
あぁ、なんという非日常。
特に秋冬の時期は毎年、下りのエスカレーターを逆走しているかのような感覚におちいるほど仕事が忙しいので、この緩さがなおさら。
普段と比べ少し違う教室に、穏やかな光が差し込みます。
子供の頃から変わっていないであろう机の上にできる木漏れ日。
それを見つめていると時間の経つのを忘れ、あの頃がよみがえってきます。
窓際一番後ろ。
次の席替えでもこの席がいいなぁ〜。でも、気になるあの子や、大好きな友達の隣だったらどこでもいいかぁ〜。
”ぽかぽか”とあたたかい風が体をくるむので、目をつむらざるを得ない。
前席の人の背中に隠れ、ノートをとるフリをしながら目をつむる。
すると先生の顔を見ない分、声が優しい子守唄に聞こえ、自然とニンマリ。
その声はしだいに遠くへ離れていき、口元の力がぬけていく。
ーーー。
が、!
こんなことを思い出しニンマリしている「今」は、
“ただのオヤジ”なのである!
自分のその退歩した姿を思い浮かべた途端に、「我」に帰る。
摂取するだけのだらしない体型に、何も物語らない深いシワ。
どんなにピュアな想像をしてニンマリしても、端から見ればそれは“ただのオヤジ”のニンマリ。
・・・・怪しくキモい。
あぁ、なんという残酷。
気持ちはそう歳をとっていないつもりでいるのに。
ふと、自分の太もも違和感を感じて目をやると、手に持ったお茶を自分の太ももに傾けていた。
あ〜ぁ、
なにやってんだか。
苦笑いで妻と子供に目をやると、ふかし芋を持ってニコニコ顔。
“ただのオヤジ”ではないなと自分をなだめつつ、歩いて家に帰り、楽しかった今日の出来事を家族で振り返る。
あぁ、なんという平安。
心の平安は、地域の平安。 地域の平安は、心の平安。
この穏やかで幸せな時間を過ごせる地域と人に感謝しよう。
そして、少しでもこの素晴らしい地域づくりのために自分も、できることから始めよう。
と、心の中でカッコつけ、
不安と問題山積みの明日に備え、やっぱりビール摂取で士気を高める。