うどん県で有名ですが最近はアート県として注目中の香川県で夏の瀬戸内国際芸術祭2016in犬島
香川県はうどん県で有名ですが最近はアート県としての印象も強くなってきてますね
瀬戸内国際芸術祭2016は
ベネッセホールディングスと福武財団が展開するアート活動(直島、豊島、犬島に現代アートの美術館をもつ)と、香川県がタイアップ。
春・夏・秋の3シーズンで、瀬戸内海に浮かぶ12の島と、2つの港を舞台に、アートプロジェクト・イベントが展開される現代美術の国際芸術祭です。今回が3回目。(第1回2010年、第2回2013年)
地中美術館があることで有名な直島には、数年前に行き、今回の犬島は2回目のイベント体験です。
見やすいMAPはここにもあります。
瀬戸内国際芸術祭2016の開催地は、
直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 /沙弥島[春のみ] / 本島[秋のみ] / 高見島[秋のみ] /粟島[秋のみ] / 伊吹島[秋のみ] / 高松港・宇野港周辺
香川県には東山魁夷、猪熊弦一郎などの美術館、安藤忠雄など名だたる建築家の建築、金刀比羅宮書院の伝統美・・・、と多くのアートが集まっています。
四国に渡るとインターから近いのもあって、妻が大好きな丸亀市猪熊弦一郎現代美術館には必ずいきます。そしてうどんを食べる。
ちなみに、うどんチェーンで有名な「丸亀製麺」はうどんの聖地香川県丸亀市にありません。
まず、宝伝港。
船でここから約10分で、プロジェクトに参加する12の島の内、唯一、岡山県の有人島「犬島」につきます。
プロジェクトのガイドによると人口は45人(2016.08現在)。最盛期には約5,000人にもいたそう。
さすが、人多い! 臨時便を待ち
犬島の船着場へ到着。砂浜が黒い! あ。御影石もある。
(銅の精錬所から流れ出た黒い砂。100年前から堆積していた銅の精錬カス(銅スラグ))
とりあえず、貝拾い
船着場横のミュージアムショップ兼カフェ。 カフェのお弁当で腹ごしらえ
カフェから歩いて5分、目的の犬島精練所美術館
館内撮影禁止& 体感型アートのため感想は書けません・・・
しかし、ちょこっとだけ内部の様子が公式ホームページにありますが。(こちら)
崩れ落ちたレンガの壁があちこちに。
かつて銅の精錬所だった犬島。
開業の約10年後、銅の価格暴落で廃止。長崎の軍艦島を思い出します。
公式ホームページによると、
「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと作られた美術館は既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一博志の建築と、日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典の作品、また植物の力を利用した高度な水質浄化システムを導入しています。「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を意識したプロジェクトといえます。
館内は、アーティスト柳幸典の小説家・三島由紀夫をモチーフにアート作品が6スペースで展開。
建築は、三分一博志。
美術館前に立ち、子供達に質問
「ここどんなところだと思う?」
「わからん・・・怖い。けど、ラピュタみたい。」と子供達。
この精錬所跡に立つと、子供達のその言わんとすることがわかります。
時代の「正」と「負」を象徴するかのよう。
この場所の、この島の過去と未来を映し出す、現代アートというフィルターってやっぱりおもしろい。
美術館の出口には、島民でもありここのスタッフでもあるのおばあちゃんが、
美術館、犬島の歴史についてもっと詳しく知りたい方へ向けた話をされてました。
その他
島に点在するアートも見てきました。
周辺の風景もアート。
「アート」「島」「内海」「負の遺産」、西海市に持ち帰れる集客、誘客のヒントがないかな・・・。